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バーチャルボーイ

最初に買って貰ったゲーム機がバーチャルボーイだった男の手記

2016/02

1995年7月、ゲーム機戦国時代の真っただ中で、もっとも挑戦的で革新的かつ、圧倒的に個人的なゲーム機が任天堂から発売された。30代前後の人間であれば知る人ぞ知る、かの有名なゲーム機バーチャルボーイである。

ゴーグルを覗き込んだ先に広がる、真っ赤に染まった先進的過ぎるゲーム画面。友達と同じ画面を見せながらプレイという要素を実質排除している武骨な仕様。そして、ゲーム初心者への厳しいアンチテーゼとも取れる、プレイ中は握っているコントローラーを見ることが出来ないという感覚的な操作性(※)。

今までのゲーム機にはなかったこれら3つの性能には、多くの関係者たちが舌を巻いた。

※ゴーグルから一時目を離せば可能

通信対戦のポート(ケーブルなし)のみを搭載した孤高のゲーム機

オプションの対戦機能も非常に魅力的だった。相手の顔を見ながら話すことが基本的に不可能な状態でプレーするため、友達との対戦でもゲームだけに集中することができるという新境地を開拓。

これは体感としては、コンピューターと戦っているのと全く変わらないことから、ゲーム性の中に友人との距離感を組み込むという、新しい試みがなされていたのではないかと当時は推測されていた。

しかしながら、通信ケーブルがあれば使えるようになるこの対戦機能は、とうとう最後まで陽の目をみることはなかった。通信ポートが本体に予め備え付けられていたのにも関わらず、通信ケーブル自体は発売されなかったからだ。

こうして、ゲーマーにとって長年の夢であった『友達との距離感とゲーム性の融合』は、あと10歩というところで、やむなく水泡に帰したわけである。

※この記事の掲載画像はパブリックドメインを利用しています。
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by newsassort編集部

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