2016/01
高橋名人の名言として有名な「ゲームは一日一時間」のお言葉。
最近になってこれに続けて、「外で遊ぼう元気良く、僕らの仕事はもちろん勉強、成績上がればゲームも楽しい、僕らは未来の社会人」という文言があったことが知られるようになったが、テレビゲーム最盛期の頃、世の親たちの間では「ゲームは一日一時間」というフレーズだけが、一時はゲームのやり過ぎを躾ける合言葉のように使われていた。
しかしながら子供というものはすぐに成長する。ゲーム画面の進化に勝るとも劣らないスピードで。そして、その成長とともにいつの間にやら、このゲームのプレイ時間制限は無くなってゆくのである。
実際に制限が解除された瞬間はいつ頃で、当時の子供達はその時どのように感じたのであろうか?
大人になった現在も現役のゲーマーである20代会社員のA男さんは、「制限が解禁された瞬間、大人として認められた気がした」、「非常に厳しい親だったので、制限時間を超えても咎められなかった瞬間は驚きだった」と述懐する。
A男さんは当時高校生になった時ぐらいで、時間制限を超えてゲームをやってしまったことを謝罪した際に「もう子供じゃないんだから、自分で管理しなさい」と親から言われ、めでたく解禁となった。
だが一方では、30代会社員のB男さんのような「制限時間があっても気にせずにやりまくっていたら、親が勝手にあきらめた」といった解禁理由も。
頑なにあきらめない姿勢が解禁日を早めたということだろうが、出来れば良い子の皆にはマネしてほしくない事例である。B男さんは当時中学2年~3年ぐらいで、その時「何かに勝ったと思った」とのこと。隙あらば何よりもゲームを優先する、あまりのあきらめの悪さに、親は「いちいち怒るのに生も根も尽き果てた」とまで語ったそうである。
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