話そうと思えば軽く話す程度の友達にランクダウンした(11人)
次に多かったのが、疎遠になったわけではないが、仲の良い友達とまでは言えないレベルにコミュニケーションが薄い関係になったというもの。中には、席の近かった友達の友達と結局親友に収まったなんて、わらしべ長者的な(?)回答もありました。
まだ、疎遠になったとまでは言われていないだけ上記の回答よりは救いがありそうですが、最終的には友人として定着出来なかったと言う点は同じです。人と人とが友達になるというのは、様々な理由が必要だということなのでしょう。最初に席が近いだけでいつまでも友人でいられるほど、世の中は単純ではない。回答を読んでいて、そんな感想を持ちました。
友達になったきっかけを覚えていないので分からない(8人)
今も連絡を取れるような仲の良い友達は出来たが、友達になったきっかけを覚えていないという回答も多く頂きました。覚えてないということですので、どうにもコメントのしようがありませんが、もしかしたら、入学時に席が近かった友達がそのまま友達であり続けたという事実がそこにあったかもしれません。やっと可能性を感じる回答が出て来ました。
「なんで私達友達になったんだっけ?」といった会話は、大の仲良しの間柄でも良くあるお話です。友達で居続けるには、詰まるところ、フィーリングさえ合えば、きっかけなんて関係ないということなのでしょう。
席が近い人とは最初から余り話さなかった(6人)
そういえば、この回答が来る可能性がありました。別に話さなきゃいけないルールがあるわけでもありませんし、ただ、思ったより数が多いことにビックリです。きっと、入学当初から遠征して話しかけに行くことが出来る、コミュニケーション能力が高い方達か、一人で本などを読んでいる方が好きだった方達のどちらかでしょう。
言われてみれば、クラスに何人かいたような気がします。確かに学生時代は、周りに流されずに自分の好きなように行動することも大事なことです。
今も変わらずお友達(4人)
待ってました。全体としての数は少ないですが、今も友達だと思っているという方が4人もいました。今一緒にいる友達は、全員席が近い人達だという新入生の皆さん、大丈夫です。全体の10%に満たないですが、十分あり得る確率です。長続きするんです。
たまたま席が近かったことで友達になり、大人になっても親友のまま連絡を取り合っているというお話は、漫画の世界だけの設定ではありませんでした。
ただ、「そのまま気が合って」といった内容の一文が4人全ての回答に明記されていたので、気が合うことは大事なようです。そりゃそうです。平等を期するために、この中の一票には入れていませんが、実は私も席が近かったことがきっかけの友達が1人います。
というか、今も友達だと思っているというハードルの高さを考えると、50人中4人もいたのは、可能性で言えば奇跡的な数字と言えるかもしれません。
そもそも友達がいなかった(3人)
どうフォローして良いのかわかりませんが、友達は出来れば良いというものではないと思いますので、それはそれで、孤高の学生生活になったのではないでしょうか。無理に友達を作ろうと右往左往するよりは、個人的には好感が持てる回答です。
ただ、白状すると、一応このアンケートは私の交友関係も数人含めてお願いしたものでして……私が当時友達だと思っていた方がこの回答をしていないことを祈るばかりです。
少しもったいない気も……
50人も回答を頂くと、中には辛辣な回答もあるもので、一番票数の多かった「疎遠になった」と言う人の中に、「そもそも最初だけの仲と決めていて、長い友達でいる気はなかった」というコメントが付け加えられていたものが1件だけありました。
ちょっと悲しいことですが、言う必要があることなのかは別にして、これもまた現実なのかもしれません。新入生として学校に入る時は皆不安なものです。お互い不安な時期限定で、不安なもの同士とりあえず固まって、というのも席が近い人たちのグループの寿命が短い理由の一つではあると思います。
ただ、せっかく色々なタイプの人がいる世界に新しく入ったのに、最初から自分で合わないタイプを決めてかかってしまうのは、少々もったいない気がします。入学当初に席が近い人達は、単に出席番号だけを基準に近くに集められているという性質上、ランダムな人格でランダムな趣向な人達の集まりであることが多いです。
偶然に近く居合わせた人達の良さを知る前に、うわべだけの関係で終わらせてしまうのは、お互いにとってあんまりためにならない気がします。
もちろん、友達は自分が決めるべきで、気が合ったり、タイプが似ていたりすることも大切です。ですが、せっかく、袖触れ合うも多少の縁のきっかけがあったんですから、最初の頃に友達だった人達とも、出来る限り良い関係を築く努力を続けていくと、人間としての成長があるのではないでしょうか。
わずか1件の回答ではありましたが、この辛辣なコメントを読んで、最後にそんなことを思ってしまいました。まぁ、好き嫌いはしょうがないですけどね。
新入生の皆さん。新しい人間関係の構築は大変ですが、ゴールデンウィークが空けても引き続き頑張ってください。