クーラーの風が体に直接当たる幸福感
「20代:女性」
女の人って冷え性の人が多いじゃないですか?でも、私は全然そんなことなくて、むしろ暑がりの汗っかきなんです。会社も冷房(27℃)が弱くて、営業活動後の事務処理をしている時でも汗が出るくらいです……隣の席の女性がひざ掛けをしているのも、私としては謎に感じています。
営業から帰ってきた時ぐらい温度を少し下げて欲しいもんですが、そんなにワガママも言えないですからね……エアコンの吹き出し口の背伸びして顔を近づけて汗を引かせるのが日課です。
その癖か反動かわからないですけど、それが自宅でも出てしまって……
家に着いたら室温を22~23℃ぐらいに設定して、風量を最大にします。それで風を全身で浴びるんです。冷たい風がブァーと当たって、その感触と冷たさがストレス解消です。涼しくなってきても、温度はそのままで少しだけ風量を下げます。
本当は節電とか、そういうのを考えなきゃいけなんでしょうけど、会社では出来ないことですからね。会社の同僚に話したら、やんわり怒られましたが、これぐらいのワガママはちょっと許して欲しいです。
寒いぐらいが至高。
とにかく冷たく身震いするような感覚が好き
[30代:男性]
特に寒い地方の出身というわけではないのですが、とにかく体が少し震えてしまうぐらいの温度が好きなんです。夏場は本当に外にも出たくないぐらいで、あのじとっとした感じが嫌ですね。車に乗るまでのちょっとした時間でもダメなぐらいです。
銭湯の水風呂とかも好きで、あのしばらく我慢していると、じんわり体の中から温かいものが広がっていくのがたまりません。エアコンも多分あれと同じなんでしょうね。思いっきり低い温度で過ごしていると、なんとなく体の温度を感じられるような気がしますから。
でも、こんなのきっと私だけなんじゃないでしょうか?変わってるって良く言われます。辞めるつもりはありませんが、このことはあまり人には話さないようにしています。
ガンガンに効かせて布団に入るのが堪らない
「20代:男性」
普段の設定温度は25~26℃ぐらいで、普通の人と同じか、少し低めぐらいに設定しています。ただ、寝るときは思いっきり下げるんです。お気に入りは21℃ぐらいですかね。それで、フカフカの布団に潜って眠る。気持ちいいですよ。皆なんでやらないのかと思います。今のところ友人たち話しても理解されていませんが……
皆知らないだけだと思うんですよ。布団に入る前に設定温度を低くして、少し間を置いてやると、掛け布団、敷布団の両方のシーツががひんやりとしていきます。頃合いを見て、すかさず中に入る。そうすると冷たいもの同士にサンドイッチのように挟まれて、凄くいい。これは味わったことがある人しかわかりませんよ。たまに冷えすぎて、目を覚ましてしまうこともありますが、そんなのは二の次なんです。
クーラーの冷たい風に対する温かな想いの数々。節電やエコが叫ばれる昨今では、彼らのような嗜好を持つものは批判的な目で見られがちである。しかしながら、ごく個人的な嗜好としては他人に迷惑をかけない限り、許されても良い範囲なのではないだろうか?
もちろん、彼らのような使い方を推奨はしない。だが、嬉しそうにクーラーの冷たい風について語る彼らの表情は、秘密の遊びに誘う子供のように無邪気だった。