担任の先生の怖い話で大騒ぎ(小学校教師:20代男性)
小学校の時の修学旅行で泊まらされたのがかなり古い旅館だったんですけど、雰囲気がメチャメチャ怖いんです。廊下なんか歩く度にミシミシ言って。それで夜中に男子だけで肝試しをやろうという話が出て、消灯後は先生が油断するようにタヌキ寝入りをしようと皆で相談して決めました。
だけど、担任の先生が消灯ちょっと前にウチの部屋に来て始めたんです。怖い話を……それが、この旅館を元に作ったお話で、皆すっかりビビッてしまいましたね。私は眠れなくなってしまうぐらい怖かったのを覚えています。
先生はサービス精神でやったんでしょうけど、あれはやり過ぎでした(笑)干してあるバスタオルの皺がお化けの顔に見えるとか誰かが言い出して、しばらく阿鼻叫喚でしたよ。それ以来、私の中では修学旅行=怖い話になっています。
ただ、今思うとアレは肝試しをさせないための先生方の作戦だったのかもしれません。怖い怖いと部屋で騒いでいたので、返って逆効果ではありましたが。
木刀がかさばる(中学校教師:30代男性)
修学旅行のおみやげに木刀を買うのって男のロマンじゃないですか?当時は刃物を使った少年犯罪などが沢山報道されていたこともあって、木刀の購入を禁止する学校もあったと聞いていましたが、私の学校はオッケーでした。
私もロマンを追い求めて買ったクチです。アレ結構高いんですよね。修学旅行中のお小遣いは自由行動中の食事代などを含めて1万円だったのですが、実際おみやげにあてられるのは3000円ぐらいでして……木刀を買ってしまうと、ほとんどなくなってしまうんですよ。
その上、荷物として凄くかさばります。2泊3日の初日に購入してしまったので、最悪でしたね。邪魔な上に目立つわ、子供っぽく見えてダサいわで。これと言って使い道もないし。っていうか、私、当時剣道部だったんですよ。竹刀でいいじゃんって思いました。
今となっては恥ずかしい思い出ですが、勤め先の学校の修学旅行では木刀の購入が禁止なので、生徒達を見ていると何ともやるせない気持ちになります。邪魔だってことを気付かせるのも一つの教育だと思うんですよね。
おみやげの購入は、修学旅行中の一番の楽しみ。但し、家に帰って改めて見てみると、変な剣のキーホルダーを中心に、何で買ったのか良くわからないものばかりだったりする(特に男子)。
まくら投げで中身が大爆発(小学校教師:30代女性)
女子同士のまくら投げだったので、そんなに激しいものではなかったのですが、掴みどころが悪かったのか中身が大爆発して大変でした。ホテルの人に掃除用具を借りて先生に怒られながら二時間ぐらい掃除。着いた時より綺麗になるってぐらい、他のところまで掃除させられましたよ。
おかげでホテルの人も笑って許してくれましたが、あれはテンションが下がりましたね。高校生にもなって枕投げで怒られるなんて。旅行後に、鞄の中から枕の中身が大量に出て来たときは笑いましたけど。
女子の部屋に遊びに行って断られる(高校教師:30代男性)
修学旅行って「クラスの女子の部屋に遊びに行こう」って話が必ず出ると思うんです。私が通っていたのは男女の比率が3:1ぐらいの高校で、全体として女子は少なかったですが、その影響もあって皆男慣れしたさっぱりとした感じで、仲も悪くありませんでした。
それで、まぁ一応「クラスの女子の部屋に遊びに行ってやろうぜ」という話になって、クラスの男子全員で遊びに行ったのですが、なんかとても冷たいんです。携帯メールで遊びに行っていいかを尋ねた時は結構ノリノリだったのに……先生に怒られるから部屋に戻れと言われました。
その次の日に知った話ですが、隣のクラスの男子がすでに遊びに来ていたみたいです。ショックでしたよ。確かに隣のクラスの奴らの方が顔の平均値は良かったですが、同じクラスの仲間ですよ?そこに情はないのかと頭にきましたよ。
担任の先生にも後で慰めるように言われました。「お前らが先生の手を煩わせないでくれたのはありがたいが、男としてはなんだかなぁと思うぞ」と。ほんと悲しい話ですね。イケメンはクラスの絆さえも、いとも簡単に奪っていくのです。
いかがだっただろうか?
生徒諸君に置かれては、ここで掲載した現役教師達の修学旅行の思い出話を聞いたことで、先生側の気持ちを少しでも察してくれれば幸いだ。自分達もアホなことをやっていたくせに、生徒がアホなことをすると怒るというのは少々納得がいかないかもしれないが、それも全ては自らの経験を参考にした生徒達への思いがあるからこそ。生徒諸君はくれぐれも、おイタのし過ぎには注意して貰いたい。