2016/01
20代後半(25~29歳)の未婚率が、60%を超える時代となった昨今。もう今となっては、晩婚化という言葉を使うのは適切ではないのかもしれません。
現状までの未婚率の上昇傾向と、初婚年齢の上昇傾向から考慮するに、今後もしばらくはこの流れが続くことが予想されます。一部では20代の内に結婚すると聞くだけで、今の時代では早婚に感じるとの声もあるほどです。結婚を取り巻く日本の状況やイメージそのものが、大きく変容している可能性は否定できなくなってきました。
晩婚化の良し悪し云々の話はさておくとして、このような状況が訪れた原因は一体どこにあるのでしょうか?
若者が若いうちの結婚に積極的でない理由に良く挙げられるのが、新たに『結婚しないで一生を過ごす』という価値観が生まれたからというものです。
これについて、結婚相手紹介所で長年プランナーを務めている、Aさん(30代後半女性)に話を伺ってみました。
「今は結婚したくないけど、後々には……とズルズル先延ばしにしているうちに、婚期を逃してしまうというケースが非常に多いです。その世代では特に男女に限らず、一度はほぼ婚約に近い状態まで発展した経験がある方が増えています。その時は仕事が楽しかった、性格面で不安があった等、理由は様々ですが、若いうちは今一歩踏み切れないようですね」
その理由として一番に挙げられるのが、「私だって妥協している、という自分だけを棚に上げて、相手と考えを合わせる努力をしないから」と、Aさんは主張します。
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