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首元に手を当てるサラリーマン男性

知られざる職業1…穏便に社員のクビを切ります。リストラ請負会社社員のお仕事

2016/10

『知られざる職業』シリーズの記念すべき第一回目に、お仕事の話を聞かせて頂くのは、リストラ請負会社でコンサルタントとして働いている桧室政重さん(仮名:30代)だ。今まで関わった企業数は100を超え、1万人以上の解雇案件に関わったという。

― 主な仕事内容を教えて下さい

企業の人事コンサルタントとして人員削減のお手伝いをさせて頂いております。ある企業から顧問契約の依頼があった場合、会社(桧室さんの所属するコンサルタント会社)としては、基本的にチームで動きますが、現在の私の担当では、実際に顧問先企業に出向いてリストラを実行します。

― コンサルタントとして、どのような形でリストラを実行するのですか?

顧問先の希望によってやり方はまちまちです。人事コンサルタントという肩書きで、経営陣や人事担当者へ助言だけを行う場合もあれば、顧問先の会社に一時的に雇用されるような形で、リストラを行うこともあります。私の場合は、後者の形を希望される企業が若干多いです。

― リストラの請負業というのは業界としてどれくらいの規模があるのでしょうか?

リストラの請負というあからさまな表現で、業務を行っている会社はほとんどありません。経営コンサルティング業や、再就職支援業の一部門にリストラ業務を専門的に扱う部署がある場合や、専門的に扱いつつも人事コンサルティング等といった名目で業務を行います。

ホームページに、でかでかとリストラ請負なんて書いていたら、その会社の人間が来た途端に顧問先の従業員の方々は、パニックになってしまいますから。ですから業界の規模というよりは、コンサル系会社の一つ業務としての側面の方が強い印象です。

― 大まかな仕事の流れを教えて下さい。

顧問先企業の状態をあらゆる角度から分析し、共同して解雇候補者のリストを作成します。ごくまれに、顧問先側がすでに解雇候補者のリストを用意している場合もありますが、我々が顧問としてアドバイスさせて頂きながら作成することがほとんどです。

そのリスト内の人員の特徴等を元に、再就職支援の会社を選んだり、場合によってはカウンセラーを雇ったりといった、準備を進めていきます。あらゆる準備が整ったら、粛々と人員削減を行っていきます。

※この記事の掲載画像は全てイメージ画像です。
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by newsassort編集部

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