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十二単を纏った女性

枕草子「うつくしきもの」を今風の女子っぽく超現代語訳してみた

2016/02

枕草子(まくらのそうし)の中でもっとも馴染みが深そうな「うつくしきもの」超現代風に訳してみました。

これを読めば古文に苦手意識をもってしまっている学生さんも少しは、興味が持てる……かも。

※原文の下に超現代語訳を記載しています。

原文:枕草子 うつくしきもの 151段 清少納言著

うつくしきもの、瓜に書きたる児の顔。 雀の子の、ねず鳴きするにをどり来る。二つ三つばかりなる児の、急ぎてはひ来る道に、いと小さき塵のありけるを目ざとに見つけて、いとをかしげなる指にとらへて、大人などに見せたる、いとうつくし。

頭は尼そぎなる児の、目に髪のおほへるをかきはやらで、うちかたぶきてものなど見たるも、うつくし。

大きにはあらぬ殿上童の、さうぞき立てられてありくもうつくし。をかしげなる児の、あからさまに抱きて遊ばしうつくしむほどに、かいつきて寝たる、いとらうたし。

雛の調度。 蓮の浮き葉のいと小さきを、池より取り上げたる。葵のいと小さき。何も何も、小さきものはみなうつくし。

いみじう白く肥えたる児の二つばかりなるが、二藍の薄物など、衣長にてたすき結ひたるがはひ出でたるも、また、短きが袖がちなる着てありくも、みなうつくし。 八つ、九つ、十ばかりなどの男児の、声は幼げにて文読みたる、いとうつくし。

鶏の雛の足高に、白うをかしげに、衣短なるさまして、ひよひよとかしがましう鳴きて、人のしりさきに立ちてありくもをかし。また、親の共に連れて立ちて走るも、みなうつくし。 かりのこ。瑠璃の壺。

※この記事の掲載画像は全てイメージ画像です。
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by newsassort編集部

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