2016/04
花粉が飛び交うこの季節、花粉症の方がもっとも注意しなければならないこと……それはティッシュペーパー自宅内在庫の確保である。
鼻炎でもない限り通常の季節であれば、普通ティッシュペーパーは緩やかに減っていく。その緩やかさゆえに、在庫をうっかり切らしていたなんてこともザラにあるだろう。
買い忘れて在庫がなくても鼻水さえ出ていなければ、数日間ぐらいは何とかなるからだ。仮に急遽必要になったとしても、トイレットペーパーで代用することが可能だ。
だが、この花粉症の季節だけはそんな油断は禁物だ。花粉症の人は絶対にティッシュペーパーで鼻をかんだ方が良い。いつもの調子で、トイレットペーパーでとりあえずの代用をしていると、後々大変なことになる。
数回で済むならいいが、花粉に塗れた鼻孔から溢れ出る鼻水の量は、そんなに生易しいものではない。
数十回、数百回と鼻かみを繰り返すうちに、鼻の下は腫れ、鼻の頭の皮はむけてくることだろう。
トイレットペーパーとティッシュペーパーでは、そもそも性質が違う。トイレットペーパーは水に溶けやすく作られており、より溶けやすいようにでん粉が使用されている。一方のティッシュペーパーは、湿潤紙力増強剤と呼ばれる樹脂で繊維を結合させることで破れにくくしている。
両者の製造過程は途中までほとんど同じだが、こうした工程の違いによって用途も紙としての性質も、かなり異なったものになる。
水に溶けにくい性質を持つティシュペーパーは、水に流せる特殊なタイプでないと、トイレに流すのには向かない製品であることを知らない人も多いだろう。ティッシュペーパーが原因でトイレが詰まってしまったというのは、便所掃除業界では良く聞く話なのだそうだ。
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