2016/06
曖昧な意味の表現が多い日本語の中でも、ひと際威光を放っているのがこの「なきにしもあらず」である。結局のところ、あるのか?ないのか?さっぱりわからない。
それならば、この際はっきりさせようではないか!
手始めに辞書及びネットで語意を調べてみると、どこも概ね以下のような記述がなされていた。
・ないこともない
・ないかもしれないけど、あるかもしれない
・ないようであるかも
・あることもある
・ほとんどない、でもありうる
・なさそうで、ありそう
・ない(98%)ある(2%)
・あるかもね(真顔)
・あるにはあるんじゃね?
手始めに行ったもっとも一般的な調査方法で答えがでるとは思わなかったが、これで長年の疑問の答えがハッキリとした。
日本語的には『なきにしもあらず』は、結局『ある』ということである。可能性は薄いが『ある』。ない場合がほとんどだけど『ある』には『ある』。少なくとも『なきにしもあらず』=『ない』オンリーではない。こういうことだ。以下結論である。
「なきにしもあらず」は「ある」
「ある」ということを伝えたいからこそ「なきにしもあらず」を使う。
但し、「ない」こともある
可能性にかけてみよう!
「なきにしもあらず」は、つまりそんな言葉である。
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